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2025年11月30日日曜日

ネット小説の「売れ線」をリサーチするのに、Pythonがいいのか? Go言語が向いているのか?



ネット小説の「売れ線」をリサーチするのに、Pythonがいいのか? Go言語が向いているのか?
今日はこのテーマで、ブログ記事っぽく整理してみます。


1. そもそも「売れ線リサーチ」で何をするのか?

まず、具体的にやりたいことを整理しておきます。

ネット小説の売れ線リサーチと言っても、やることはだいたいこんな感じですよね。

  • 小説投稿サイト(カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、ノベルピア、ハーメルンなど)のランキングや新着をチェック

  • タイトル・ジャンル・タグ・あらすじ・文字数・連載頻度などのデータ収集

  • 人気作品の共通点を分析

    • よく使われるキーワード

    • 流行しているサブジャンル(例:追放系、悪役令嬢、ざまぁ、現代ファンタジーなど)

    • タイトルの傾向(長い/短い、口語/地の文)

  • 時系列でのトレンド変化を見る

    • 「1年前は異世界転生が強かったけど、今は現代ダンジョン系が増えている」など

  • 可視化して、自分の企画に活かす

この「データ集め」と「分析」「可視化」に強いのはどっちか?
ここが、Python vs Go の一番重要なポイントになります。


2. Pythonの強み:データ分析特化の“研究マシン”

2-1. データ分析ライブラリが圧倒的に充実

Pythonはもともとデータ分析・機械学習の現場でガッツリ使われてきた言語です。
代表的なライブラリだけ挙げても、

  • pandas:表形式データの扱い(CSV、Excel、SQLなど)

  • NumPy:数値計算

  • Matplotlib / Plotly:グラフ描画・可視化

  • scikit-learn:機械学習

  • BeautifulSoup / Scrapy / Requests:Webスクレイピング

…と、売れ線リサーチにドンピシャな道具がひと通りそろっています。

「ランキングページをスクレイピング → CSV化 → 分析 → グラフ化」まで、
すべてPythonだけで完結しやすいのが大きな魅力です。

2-2. コードが比較的短く、サンプルも山ほどある

Pythonは文法がシンプルで、ネット上に日本語解説も山ほどあります。
「カクヨム ランキング スクレイピング Python」みたいな検索で、
似たようなコードがすぐ見つかりやすいです。

「とりあえず動くものを作って、あとで改良したい」という
クリエイター的な使い方と相性がいいです。

2-3. 機械学習との相性が抜群

将来的に、

  • タイトルからジャンルを自動分類してみたい

  • 流行しそうなキーワードを予測したい

  • 人気作品/不人気作品の違いをAIで分析したい

といった「一歩先の売れ線リサーチ」をやりたくなる可能性があります。

このとき、Pythonはすでに

  • ChatGPT APIを叩くコード

  • BERT系モデルや日本語用の事前学習モデル

  • テキスト分類・クラスタリング用のライブラリ

などが整っているので、発展性が非常に高いです。


3. Go言語の強み:高速で堅牢な“エンジニア寄りマシン”

ではGoはどうか。

3-1. 高速・省メモリ・並列処理が得意

GoはGoogle発のシステム開発向け言語で、

  • コンパイル言語 → 実行が速い

  • 並列処理(goroutine)が標準機能として強い

  • WebサーバーやAPI開発に向いている

という特徴があります。

例えば、

  • 大量の小説サイトを横断的にクローリングする

  • 定期的に自動クローラーを走らせてデータをため続ける

  • 自作の「売れ線ダッシュボード」Webサービスを作りたい

みたいな、「インフラ寄り」「サービス化寄り」の用途ならGoはかなり優秀です。

3-2. ただし、データ分析用ライブラリは少なめ

一方で、「集めたデータをガッツリ分析する」という部分は、

  • Pythonほどライブラリが豊富ではない

  • Googleスプレッドシートや外部BIツールと連携する設計になりがち

という傾向があります。

「クローラーはGoで書いて、解析はPython or Excelでやる」
みたいに役割分担するケースも多いです。


4. ネット小説の売れ線リサーチにおける結論

4-1. まず一本選ぶなら Python一択

ネット小説の売れ線調査が目的なら、
最初の一本はPythonをおすすめします。

理由をまとめると、

  1. スクレイピング → 整形 → 分析 → 可視化まで、全部Pythonで完結しやすい

  2. データ分析のノウハウ・記事・サンプルコードが圧倒的に多い

  3. 機械学習やAI連携に発展させやすい

  4. 文法がシンプルで、「小説家・ブロガー兼なんちゃってエンジニア」に優しい

つまり、

「今の流行を数字で見える化したい」「流行キーワードを抽出したい」

という、“売れ線リサーチそのもの”に一番近いのがPythonです。

4-2. Goが輝くのは「本格的にシステム化したくなったとき」

逆に、Goが本領発揮するのはこんなときです。

  • 自動クローラーを24時間365日動かしたい

  • サーバーに常駐させるバッチプログラムを軽く・速く動かしたい

  • 自分専用の「小説トレンド監視Webサービス」を立ち上げたい

  • 他の人に使ってもらう公開APIを作りたい

つまり、

「分析ツール」ではなく「サービス」や「システム」を作る段階

に進んだときに、Goが有力候補になってきます。


5. 具体的な活用イメージ(Python編)

「実際にどんなことができるの?」というイメージを、
Pythonを前提にざっくり書いてみます。

5-1. ランキングデータの自動取得

  • Requests+BeautifulSoupで、ランキングページのHTMLを取得

  • タイトル、著者名、ジャンル、文字数、ブクマ数などを抜き出す

  • pandasでDataFrame(表データ)化して、CSVに保存

これを毎日・毎週実行するようにすれば、

  • 「この1ヶ月で急に伸びたジャンル」

  • 「いつの間にか上位に増えているタグ」

などを数字でチェックできます。

5-2. タイトル・あらすじのテキスト分析

  • MeCabやJanomeなどの形態素解析ライブラリで日本語を分かち書き

  • よく出る名詞・形容詞を集計して、「今の流行語リスト」を作る

  • TF-IDFやWordCloudなどで可視化しても面白い

「悪役令嬢」「婚約破棄」「追放」「現代ダンジョン」みたいなキーワードが
どれくらい頻出なのか、感覚ではなく数字で出せます。

5-3. グラフで“自分の感覚”をチェックする

  • ジャンル別作品数の推移

  • タイトル文字数とブクマ数の相関

  • 1話あたりの平均文字数と評価の関係

などをグラフにすると、

「なんとなく流行ってそう」→「データで確認済み」

に変わります。
これは企画を立てるときの自信にもつながります。


6. 「PythonとGo、両方やる」のはアリか?

結論から言うと、順番をつけるなら

  1. 売れ線リサーチ・試作フェーズ:Python

  2. 本格運用・サービス化フェーズ:Go(+必要なら引き続きPython)

という流れが現実的です。

最初から両方を同時に学ぶと負荷が高いので、

  • まずはPythonで「数字で売れ線を見る快感」を味わう

  • 「もっと自動化・高速化・安定稼働させたい」と思ってきたらGoに挑戦

くらいのスタンスがおすすめです。


7. まとめ:小説家・ブロガー目線での最適解

最後に、ネット小説を書いたりブログを書いたりしながら
売れ線リサーチをしたい人向けに、ポイントをまとめます。

  • 目的が「流行を数字でつかむ」なら → Pythonがベスト

    • スクレイピング、分析、グラフ、AI連携までワンストップ

    • 学習資料が多く、独学しやすい

  • 目的が「自分専用の分析サービスを本格的に作りたい」なら → Goも検討

    • 高速・安定・並列処理向き

    • クローラーやWeb APIを長期運用したいときに強い

  • まずはPythonで「売れ線分析のプロトタイプ」を作り、
    物足りなくなったらGoで「システム化」していくのが現実的な戦略

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