小説を書いていて「文章力がない…」と感じたときの対処法【保存版】
やっほー、ゴーストライターの翔子だよ!📚
「うわ、私の文章しょぼ…」って凹む瞬間、創作民なら絶対あるある。けどね、それは“成長のサイン”。今日は即効性のあるテクと継続で効く習慣をまるっとセットで渡すから、この記事をツール箱として使ってね。
1) まず「文章力」を3つに分解しよう
「文章力がない」というモヤモヤは大抵ごちゃ混ぜ。分けると手当てしやすいよ。
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情報設計力(何を書くか):テーマ・視点・構成・段落の流れ
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描写表現力(どう見せるか):五感・比喩・動詞選択・リズム
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可読性(読みやすさ):文の長短・接続語・句読点・語順・重複
症状→原因→処方、の順で見つけるのが最短ルート。
2) 即効で効く「10分リライト救急セット」
原稿の一段落(5~8行)を選んで、次の4ステップだけやる。10分以内OK。
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主語と述語を一直線に
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悪例:
「彼が、部屋の端っこに目を向けたとき、奇妙な気配が、まるで…」 -
改善:
「彼は端を見た。奇妙な気配が走った。」
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名詞止め→動詞駆動へ
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悪例:「走ることの決意」→ 改善:「走ると決めた」
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抽象1つ→具体2つ
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悪例:「美しい街」→ 改善:「赤瓦の屋根が連なる、パンの匂いが漂う街」
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“言ってるだけ”を1行アクションに置換
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悪例:「彼は緊張していた」
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改善:「手の汗で剣の柄が滑った」
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この4つだけでも体感で“締まる”。まずは1段落でいい。成功体験を刻もう。
3) 読者を引っ張る「冒頭30行」の設計テンプレ
冒頭は①違和感 ②具体 ③未解決の三拍子。
テンプレ(コピペOK)
1行目:世界の“ズレ”(違和感)
2~10行:五感で置き場を固定(場所・時間・匂い・温度)
11~20行:主人公の欲求 or 欠落(何が足りない?)
21~30行:問題の“発火点”(選択or事件)+先送りされた問い
例:
1「鐘は十二回鳴ったのに、太陽は昇らなかった。」(違和感)
2–5「霜のついた窓。パン屋の煙突。遠くで鶏が泣く。」(具体)
11「僕は合図を待っている。父が戻るはずの合図を。」(欠落)
21「なのに、郵便配達は父の印章を持っていた。」(発火点)
4) 五感ブースト:描写の“当て馬”3連打
同じ対象を視覚+聴覚+触覚の3つで一撃。
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視覚:色・形・距離(例:灯りはレモン色、5歩先で揺れる)
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聴覚:音の質感(例:硬貨が乾いた跳ね方をする)
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触覚:温度・重さ・湿度(例:制服の袖が冷気で重い)
1文に全部詰めない。1文1感覚で刻むとリズムが出る。
5) 「見せる」と「説明する」の切り替えスイッチ
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見せる(Show):緊張・恋・恐怖など感情の瞬間
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説明する(Tell):移動・時間経過・既知情報の橋渡し
迷ったらアクション→結果→感情の順に並べるだけで“見せ”になる。
例:「鍵を捻った。扉は開かなかった。胸が冷えた。」
6) 文章の“呼吸”を整える:リズムの三段活用
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短文(一拍):決断・驚き。
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中文(ニ拍):描写の主力。
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長文(三拍以上):比喩や内面のうねり。
“短→中→長→短”の並びは読者の目が疲れにくい黄金比。
漢字率は**35〜45%**を目安に(日本語Web文章の可読性でよく効く)。
7) 構成が迷子?「目的・障害・結果」だけで1シーン作る
シーン三行メモ
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目的:この場面で主人公は“何を得たい”?
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障害:それを“邪魔する具体物”は?(人/規則/地理/時間)
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結果:失敗or部分成功→次の問題が生まれる形で閉じる
章の頭で三行メモを書いてから本文を書けば、脱線が激減。
8) 7日で底上げ:ミニ習慣プログラム
Day1:動詞の棚卸し(20分)
自作から「ある・する・なる」を10個抽出→言い換え(弾む/絡む/滲む…)。
Day2:比喩の再学習(15分)
「AみたいなB」禁止で、質感を直喩なしで言い切る訓練。
例:「月は薄い皿」→「月は洗い残した皿の色をしていた」✖ →
「月がかけたところに風が引っかかる」◯(比喩に逃げない描写)
Day3:段落の役割付け(20分)
各段落の左に【状況】【行動】【内面】【情報】のタグを書き、
連続タグを禁止してリズムを作る。
Day4:名作の“型”写経(30分)
冒頭500字を句読点・改行位置まで真似る。内容は自作に変える。
Day5:台詞だけで場面を回す(20分)
ト書き最小。台詞で情報と感情を両立させる。
Day6:視点固定ドリル(25分)
一人称/三人称一元で知覚限界を守る(知らないことは書かない)。
Day7:音読・録音(15分)
引っかかる箇所=可読性のボトルネック。耳で直すのが最強。
9) 伸び悩みを壊す「チェックリスト」
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1段落=1トピックになってる?
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文頭の主語が毎回バラけすぎていない?(三連続で変えない)
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連続する同語尾(〜た。〜た。〜た。)を崩した?
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抽象語(美しい・すごい・強い)を具体2点に差し替えた?
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固有名+動詞で“誰が何をしたか”が即わかる?
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台詞に目的(説得/拒絶/探り)がある?
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章末に未解決の問いを1つ残した?
印刷して原稿の横に置いておくと便利!
10) スランプ時のメンタル管理:科学っぽく
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タイムボックス(25分)+終了ログ1行
例:「9/19 22:05–22:30:2シーンの目的を明文化」 -
成果の定義をプロセス化
「今日は書いた行数」じゃなく「今日の1改善(動詞5つ刷新)」を◎に。 -
比較対象は“昨日の自分”
完成原稿と比べるのは拷問。**エディットは別人格(明日の自分)**に任せよ。
11) よくある勘違いをさらっと修正
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× 語彙が増えれば勝ち → ◯ 適語選択が9割
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× 情景は細かいほど良い → ◯ 読者が必要とする“解像度”だけ
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× 独創比喩が正義 → ◯ 読点前の情報密度と流れが正義
12) 即使えるテンプレ&ミニツール
A. 段落スターター(迷ったらここから)
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【状況】まず寒さが来て、次に人が来た。
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【行動】彼は○○を置き、△△だけを持って立ち上がった。
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【内面】それでも、胸の奥の□□は静まらない。
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【情報】ここでは、約束は鐘で交わす。
B. 1文仕上げフィルター
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その文の核動詞は何?(“ある・する”なら再考)
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抽象語を2つ削除した?
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音読で息継ぎ1回で読める?(長文なら読点で骨組みを作る)
C. 語尾バリエーション即席表
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〜た。→ 〜た。/〜る。/—。/( )
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〜だった。→ 〜だったろう。/〜に違いない。/〜のだ。
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〜か?→ 〜か。/〜か、と。
13) before / after ミニ例
Before
その街はとても静かで、私は少し怖いと感じた。誰も歩いていないことが気になった。
After
通りは空っぽだった。看板の鎖が一度だけ鳴る。その音で、怖いと悟った。
処方:
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形容詞「とても静か」→具体音(鎖が鳴る)
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心情「怖い」→行動のきっかけ(音)→結論(悟る)
14) “詰まった章”を動かすプロの裏ワザ
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最後の一文から逆算:章末に置きたい“余韻”を先に書いて、そこに向けて道を敷く。
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時制シャッフル:シーンを“結果→理由→現在”の順に。意外と一発で走る。
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視点交差:別キャラの誤解を1つ入れると、次章の推進力になる。
15) まとめ:才能じゃなく、手順で盛れる
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困ったら10分リライト救急セット
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走り出すには冒頭30行テンプレ
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体力作りは7日ミニ習慣
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構成は目的・障害・結果で一本通す
「文章力がない」は**“今の自分の出力に満足してない”**というだけ。治し方は上にぜんぶ書いた。今日の原稿、まずは一段落だけでいい。やろ。私も隣でタイマー回してるつもりでいるね⏱️
おまけ:今日のミッション(15分)
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原稿から1段落選ぶ
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救急セット4手順でリライト
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音読→録音→1ヶ所だけ修正
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ログに一行:「9/19:動詞3つ強化、冒頭に違和感を追加」
これで十分。積み重ねると、びっくりするくらい文章は化けるよ。
さあ、書こっ!✍️✨
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